シンプルなのに高機能!
使いやすさを追求し、よりシンプルによりコンパクトに。
HVMCデルタは名前の通りHV(ハイボルテージ:高電圧電気刺激)治療モードとMC(マイクロカレント:微弱電流)治療モードを有した電気刺激治療器です。
この2つの治療モードは痛みの治療に限らず、創傷治癒、機能回復、日常生活への早期復帰まで電気刺激治療器に求められる様々な役割にお応えします。
ふたつの治療モード
◆チャンネル1-2 MC/MCC治療モード
・MC治療モード
早期からの治癒促進に。
生体内に微弱な電流を通電させ、組織損傷の治癒促進や、細胞レベルでの代謝の活性化を促します。
神経や筋を興奮させないため、運動後の筋肉痛の軽減や炎症の抑制などが期待できます。
自律神経と筋膜の緊張性とのあいだに提唱されている相互作用に着目し、可動性の改善目的でも微弱電流が使用されています。
・MCC治療モード
全身コンディショニングに。
MCC療法は、全身調整微弱療法のことで、上下肢の4点から微弱電流を流すことでホメオタシス(生体恒常性)を調整し、
全身の細胞の活性化を促す新しい療法です。
通常の電気刺激療法の後療法として活用していただくと、より一層の効果が期待できます。
◆チャンネル3-4
・HV治療モード
疼痛抑制から筋の再教育まで。
最大480Vの高電圧の電気刺激をツインピーク波形で瞬間的に加える高電圧電気刺激療法は、皮膚インピーダンスの影響を受けにくく、
電気刺激を深部組織まで到達させることができます。
そのために、疼痛の軽減や血流量の増大、皮膚潰瘍の治療促進などに利用されます。
NMESモードの設定もできます。
スリングセラピーとの組合せ治療例
『第三の手』として治療部位の支持を施術者に代わってスリングが行うことにより、施術者の負担を減らす事ができます。
両手が塞がることがないため施術の幅が拡がります。通常ポジションを保つために筋力を必要とする「関節が緩む肢位(ルーズパックポジション)」も
スリングにより部位を支持することで筋の緊張を取り除くことができ、筋・靭帯どちらも緩んでいる状態を維持できるため、
的確な位置に治療プローブのアプローチがしやすくなります。
また、電気刺激による負荷をかけながらのストレッチなどを組み合わせることで相乗的な効果が期待できます。
使いやすさを追求
◆より使いやすくなったHV導子
出力ボリュームと極性切替スイッチをプローブ本体に設けることで片手で操作ができ、徒手療法を行いながら治療ができます。
さらに電極に角度を付けることで当てにくかった部位へのアプローチが容易になりました。
◆視認性の高い大型LCD
8.4インチのLCDタッチパネルを採用することで、設置操作がしやすく、電流・電圧値などの視認性にも優れています。
◆ガイダンス画面
各治療モードに対応した治療ポイント、疼痛緩和や関節可動域改善などに最適な治療プロトコルなどを掲載したクリニカルガイダンスを搭載しました。
治療ポイントは、写真とテキストを織り交ぜ、設定をわかりやすく表示します。
機能改善のためのNMES
NMES(神経筋電気刺激)は、脳卒中片麻痺などの痙性抑制や運動改善、浮腫の改善、筋力増強に効果が期待できます。
痛みや関節腫脹によって随意的筋収縮が抑制されているような状況では、電気刺激による筋収縮誘発が効果的です。
また、麻痺や不動による循環低下による浮腫に対しては、2チャンネルの電極を屈筋と伸筋に配置して交互通電し、筋ポンプ作用により改善を図ることが可能です。
※引用出典:理学療法士のための物理療法臨床判断ガイドブック 木村貞治著 文光堂 P412-416
仕様
販売名 | HVMCデルタ |
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商品コード | RE-2011ES |
一般的名称 | 低周波治療器(JMDN コード:35372000) |
分類 | 管理医療機器 特定保守管理医療機器 |
電源電圧 | AC 100-240V 50/60Hz |
電源入力 | 70VA |
寸法(mm) | 268W×310D×130H |
質量 | 4.0kg |
治療時間 | 1~99分、連続 ※初期設定1~30分 制度±10% |
電撃保護形式 | クラスI機器、BF 形装着部を持つ機器 |
認証番号 | 230AIBZX00005000 |
電磁両立性(EMC) | IEC 60601-1-2 Ed.3.0:2007に適合 *1 |
耐用期間 | 8年(自社基準による) |
使用環境 | 周囲温度10~40℃、相対湿度30~75%、気圧700~1060hPa |
*1 EMC適合: CISPR11 グループ1 クラスB クラスB:クラスB機器は、家庭用施設および家庭用目的に使用する建物に給電する. 低電圧電源に直接接続する施設での仕様に適した機器である。 |